アシックス・アクセラレーター・プログラムの最終審査会が開催。ノーニューフォークスタジオとイライザの2社が最優秀賞を受賞

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アシックスは7月3日、アシックスジャパン東京本社で、スタートアップ企業との事業連携推進プログラム「アシックス・アクセラレーター・プログラム(ASICS Accelerator Program)」の最終審査会を開催した。ノーニューフォークスタジオとイライザの2社が最優秀賞を受賞。また、優秀賞はbiimaとラントリップの2社に決まった。

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今回、最優秀賞を受賞した、東京大学・松尾研究室出身のスタートアップ企業イライザは、売り上げ予測AIを活用したアパレル、シューズの発注計画の最適化やシューズの色などのトレンド予測、2020に向けたイベントでの売り上げ予測などを提案。センサーやコンピューターを内蔵したスマートフットウェア、オルフェ(Orphe)を開発しているノーニューフォークスタジオは、アシックスの持つ世界トップクラスのランニングシューズと同社のAI技術を組み合わせることで、アシックスの主力ランニングシューズの中に備え付けても運動性を損なわないセンサーを開発し、2020年に世界一のスマートランニングシューズを発表することを目指す。

アクセラレーター・プログラムは主に大企業が主催するオープンイノベーションの手法の1つ。スタートアップ企業から事業共創提案を募集し、大企業側の社員とともに提案を磨き上げることで精度を高め、「デモデイ」と呼ばれる最終審査会でテストマーケティングを実行する提案を決定する。

アシックスとしては日本国内で初めてのアクセラレーター・プログラムとなる今回。東京オリンピック・パラリンピックの行われる2020年を盛り上げようということから「ロード・トゥ・2020(ROAD TO 2020)」をテーマに、スタートアップ企業から2020年のビジネスにつながるような、商品、サービス、コンテンツのアイデアなど、協業(コラボレーション)提案やビジネス提案を募集した。

当日は、書類による一次選考と面接による二次選考を通過し、最終審査に残った8社が、アシックスの各部門の若手社員とチームを組んで、議論を重ね、完成度を高めた事業連携プランをアシックスの経営陣にプレゼンテーションした。

また、アシックスの出資先企業によるパネルディスカッションなども行われた。表彰式にはスペシャルゲストの室伏広治さんも登場した。

今年で創業70年。現在は売上高4000億円規模、世界50以上の子会社を持ち、170カ国以上で販売する企業に成長したアシックス。海外売上比率が75パーセントを占めるなど、日本を代表するグローバルスポーツブランドになっている。

廣田康人社長は「今後も成長を続けていくためには、創業時の精神を忘れることなくイノベーションを継続的に起こしていくことが大切だ。デジタル技術が想像もつかない早さで進歩している中で、社内に閉じこもって商品やサービスを開発しているだけでは変化のスピードについていけない。社外の起業家のイノベーションとアシックスの持つテクノロジーやグローバルなプラットフォームを掛け合わせて、よりスピードアップして対応していくことがこれまで以上に重要になっていると確信している」と挨拶。その上で「来年はオリンピック・パラリンピックが開催され、世界中の注目が日本に集まる。アシックスも日本のスポーツブランドやゴールドパートナーとして、スポーツ文化に貢献するとともに、ビジネスでも大きく飛躍する千載一遇のチャンスだと思っている」などと話した。

各審査員は「時代を象徴するようなプログラム。今後も継続し、日本のスポーツテック業界を盛り上げてもらいたい」「審査は激論になった。アシックスとしても既存領域だけではなく、新しい事業領域や新しい視点が非常に大切になると、勉強になった」「アシックスとは最も遠いところにあるものと融合することに挑戦し、イノベーションを起こしていくべきだと思う」などとコメント。審査員長であるアシックスの中野北斗取締役は「採択にならなかったスタートアップも含めて、今後も協力関係を継続出来れば」とするとともに「いろいろなことを気づかされた。今後も大胆なチャレンジを続けていきたい」と語った。

アシックスは今回選ばれた4社と連携して実証実験などを行い、2020年までにアシックス国内直営店舗、施設、イベントなどでの実装を目指す。

Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)

最優秀賞のノーニューフォークスタジオ

最優秀賞のイライザ

優秀賞のbiima

優秀賞のラントリップ

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