第24回「コットンの日イベント」開催。セミナーやコットンの新機能を紹介するファッションショーも

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第24回「コットンの日イベント」(日本紡績協会、CCI国際綿花評議会、コットン・インコーポレイテッド主催)が5月10日、東京・恵比寿のウェスティンホテル東京で行われた。

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「コットンの日イベント」は、コットンが夏物素材として店頭に揃(そろ)う、販売のベストシーズンであることや5月10日の語呂合わせなどから制定された、コットンの日を記念して毎年開催されているもの。日本紡績協会が世界で初めて制定し、現在では韓国、台湾などアジア地域にも広がっていて、「国際綿花諮問委員会でWTOを巻き込んで、世界コットンデーを制定しようという動きもある」(日本綿業振興会)という。

「コットンの日イベント」ではセミナーも行っており、今年は「コットン USA アワード 2019」の授与式やTシャツ・プリント・デザイン・コンテストグランプリの表彰式とともに、国際綿花評議会ハンク・ライクリー会長によるコットン USAの近況や取り組みのについての最新情報や、アメリカの綿花生産者であるハードウィック・プランティング農場のマーシャル・ハードウィック氏によるサステナビリティへの取り組みの紹介、村田機械VORTEXプロダクトマネージャー森昭二氏のプレゼンテーション、国際綿花評議会技術コンサルタントのロジャー・ギルマーティン氏のセミナーを行った。

ライクリー会長は、ノースカロライナ州立大学天然資源学部による洗濯によって水に流出した綿、ポリエステル、レーヨン、ポリエステル綿混の繊維片がどうなるかについての研究結果、綿は8か月間に76パーセントが分解されたことなどを紹介。「製品ライフサイクルの始めから終わりまで、コットンは環境にとってもビジネスにとっても最もいい選択肢」と強調するとともに「スーピマ綿は産地を完全にマップ化し、100パーセントのトレーサビリティを提供可能。アメリカアプランド綿も2020年中に本格展開できることを期待している」などと語った

ハードウィック氏は、農場での取り組みや、2025年に向けて土地利用を13パーセント、土壌浸食を50パーセント、水を18パーセント、エネルギーを15パーセント軽減するなど、さらなる環境負荷軽減する目標などを挙げ、「アメリカ綿は未来のためのサステナブルな農業を目指して全力で取り組んでいる。アメリカ綿をサプライチェーンに組み込んでいただき、一緒に環境を改善していきたい」と話した。

「サプライチェーン各行程で高品質な綿衣料を低コストで納期通りに出荷するには」をテーマにしたギルマーティン氏は「アメリカ綿は製造の全行程で廃棄物が少なく、高品質で不良品が少ない。アメリカ綿の本当の利点は低コスト。一見安価な綿花を購入することがコスト削減につながると思ってはいけない」などと説明した。

また、セミナー修了後には、コットンの技術情報を発信する「What’s New in Cotton」の取り組みとして、ショーも開催。自然由来の活性粒子を用いて湿気を発散させることで衣服内の温度と湿度を理想的な状態に保つ37.5TECHNOLOGYや、湿気で活性化するマイクロ電池を綿布に埋め込み、皮膚上の電気エネルギーを模した微弱流電流をワイヤレスで発生させることで消臭効果、エネルギーレベルの増大、痛みの軽減などが期待出来るVDOX TECHNOLOGY、1つの布の上に、エコクリーニングや遮熱、疲労回復など10種類以上の機能を付加することができるCOVEROSSなど、コットンの8つの新機能をファッションショー形式でアピールした。ウエアは記念レセプション会場でも紹介された。

なお、「コットン USA アワード 2019」は吉田沙保里さんが受賞。21回目を迎えるTシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2019ではフリーデザイナーの岡本麻衣子さんがグランプリに選ばれた。

Text & Photo:Shinichi Higuchi(樋口真一)

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Tシャツ・プリント・デザイン・コンテスト2019グランプリの岡本麻衣子さん(右)

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