Khadi インドの明日をつむぐ -Homage to Martand Singh展が5月13日まで21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3で開催

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「カディ インドの明日をつむぐ – オマージュ トゥ マルタン・シン-(Khadi:The Fabric India’s Tomorrow Homage to Martand Singh)」展が5月13日(注意 2018年5月10日関連記事追記)まで、東京・港区の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3で開催されている。入場料無料。

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簡素で美しい生活様式やテキスタイルをはじめ、今日でも手仕事による技法や歴史、文化が色濃く継承されているインド。なかでもカディ(Khadi)と呼ばれる綿布は、ものづくりのオートメーション化が著しい近年も、手紡ぎ、手織りによってインド各地でつくられている。インド・テキスタイルなどの幅広い文化復興活動で知られるマルタン・シン(Martand Singh、1947-2017)は、インドの独立、雇用、死生、創造という観点からカディを「自由の布」と呼び、この綿布で仕立てられる衣服、カディ・クルタ(Kurta)を素朴な日常着として纏(まと)っていた。

また、イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)は1980年代からシンとのコラボレーションを行っており、インド文化との対話とも言える服作りは「ハート(HaaT)ブランドの中で継続している。

昨年3月、21_21 DESIGN SIGHTが10周年を迎えたのを機に、更に活動を広げる新たな拠点としてレストランだった場所を改装し、新たなギャラリーとしてオープンした21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3。カディ インドの明日をつむぐ – オマージュ トゥ マルタン・シン-は、シンのカディを作る人々と技術を大切にしてきた取り組みと21_21 DESIGN SIGHTがスタートからこれまで続けてきた人の英知と文化としてのデザインという考え方が重なったことから実現したもの。

今回の展覧会では、インドのつくり手そのままの表情を見せるテキスタイル「カディ(Khadi)」と、プロデューサー兼キュレーターとして、インドのテキスタイルの魅力を世界に伝え続け、昨年他界したマルタン・シンの活動や思想を、現地で取材した映像やマルタン・シンのインタビュー映像、糸車、クルタの型紙、2002年にコルカタで開催された展覧会「カディ:自由の布(KHADI:The Fabric of Freedom)」で展示されたカディの衣装などを通して紹介している。

プレスプレビューで、同展を企画監修した皆川魔鬼子さんは「究極とも言えるシンプルな手仕事を見てもらえると思う。、織り手の一番いい仕事を引き出し、更によいものを生み出す魔法の仕事を感じてほしい」と挨拶。

また、ラケッシュ・タークール(Rakesh Thakore)さんは「マルタンは織物を愛していたが、それ以上に織る人たちを愛していた」。

プラサード・ヴィダパ(Prasad Bidapa)さんは「マルタンが再発見してくれたカディが今ではファッションになっている。マルタンは昨年来日する予定だった。それは実現しなかったが、今回、今までで一番美しい展覧会が開かれ、彼も喜んでいると思う」と話した。

 

5月11日17:00~18:00には皆川魔鬼子さんによるギャラリートークも行われる。

 

 

「インドの明日をつむぐ – Homage to Martand Singh -」
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
TEL: 03-3475-2121
開館時間 10:00~19:00
休館日 火曜日

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