「イッセイさんはどこから来たの? ー 三宅一生の人と仕事(WHERE DID ISSEY COME FROM? – THE WORK OF ISSEY MIYAKE)」創刊記念のトークイベントが青山ブックセンター本店で開催。次回は三宅一生のすべての服が入っている本の出版も予定。

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「三宅一生さんはピークに向かうときに時代と出会ってきた。時代の記録として見てほしい」と語る小池一子さん。浅葉克己さんは「三宅一生の伝記やバイブルとして、付箋を付けて何度も読んでもらえれば」と話す。

「イッセイさんはどこから来たの? ー 三宅一生の人と仕事(WHERE DID ISSEY COME FROM? – THE WORK OF ISSEY MIYAKE)」創刊記念のトークイベントが東京・表参道の青山ブックセンター本店で行われた。著者であるクリエイティブディレクターの小池一子さん、デザイナーを務めたアートディレクターの浅葉克己さん、同書の企画者であり1976年から三宅のすべての活動に携わってきた三宅デザイン事務所の北村みどり社長が出席。制作の話や三宅一生さんとの出会い、仕事などについて語った。

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昨年12月に発売された「イッセイさんはどこから来たの?三宅一生の人と仕事」は、2016年にドイツの出版社タッシェン(TASCHEN)から出版された、

コレクションやプロデュースしたさまざまな活動、展覧会の画像、これまで発売してきた出版物などから掲載記事まで、三宅一生さんの様々な活動をまとめた、集大成とも言える書籍「Issey Miyake 三宅一生」に収録された小池一子さんのエッセイ8章に、書き下ろしの第9章を加えて、新たな読み物としたもの。

各章には、横尾忠則が1977年から1999年までの間に手がけたイッセイミヤケの21シーズンのパリ・コレクションの招待状から29点をカラー図版で掲載。活版印刷の重厚感のある縦組みの日本語テキストと、横組みの英語テキストが対をなす、浅葉の手腕の光る単行本になっている。

トークイベントで、小池さんは「『Issey Miyake 三宅一生』では、たくさんの人が三宅さんについて書いているのに、みどりさんから、書くことについては私1人に決めました、と言われて驚きました。本を作ることが決まったときに『日本文は縦組みで読みたい』と言ったら、一生さんから『そうしたら。デザイナーは浅葉さんに頼んだら』と言ってもらえました。ただ、浅葉さんは『活版で』とおっしゃって。私はダイアナ・ヴリーランドさんのように、スポーツライターのような、事実を書いていくものにしようと思っていたので抵抗もしたのですが、最終的には評論ではなく、ファンレターのような感じでいきたいとも思ったので、純文学や詩などのように活版でというのも面白いと思いました」。浅葉さんは「小池さんの文章を読みましたが、横書きだと流れていってしまうので、是非、活版でと思いました。タイトルを平仮名にしたのも気に入っています。日本人が作った文化の中で平仮名が一番すごい」などと説明。

小池さんは、三宅一生の仕事の中で、2013年7月に国立代々木競技場第二体育館で開催された三宅一生企画による青森大学男子新体操部公演などについて触れ、「あのショーの美しさをどう伝えたらいいのか。三宅さんは人の身体の美しさを本当に見ている人だと思いました。三宅さんは最近ショーをしないので、印象深かった」とコメント。

北村さんは「三宅は必ず目的があってショーをします。ショーをすればいいというのではなく、いつも、次に何をすればいいのか、先を考えてショーをしています」と話すとともに、横尾によるインビテーションについて「23年間、同じサイズで封筒も特注で作ってきました。最初の15年は、ずっと三宅の顔。数年間、当時横尾さんが興味を持っていたコンピューターを使ったものになったこともありましたが、最後は三宅の顔に戻りました。横尾さんは毎回、コレクションの準備中にカメラを持ってオフィスに来て、写真を撮り、油絵や鉛筆のスケッチなどによって1つの作品を作りました」と述べた。

また、浅葉さんは「三方金にしたかった」というエピソードを紹介するとともに、京都のショップのロゴを披露した。

さらに、北村さんは、今回の本のもとになった「Issey Miyake 三宅一生」について「5年がかりで作りました。プリーツやボディワークスなど、三宅は1つの仕事が完成すると必ず展覧会を開催し、本を作ってきましたが、まとまったものではなく、すべて形も違うので、三宅の仕事の歴史がすべて入ったいる本を作りたかったのです。実は、タッシェンには三宅の歴史の本とコレクションで発表したすべての服が入っている本の2冊をお願いしていました」とした上で、「2冊同時に発行することはできませんでしたが、次に出る本はコレクションで発表したすべての(代表的な)服が入っているものになります」と明らかにした。

Text & Photo:Shinichi Higuchi / Chief Editor(樋口真一)

タイトル:イッセイさんはどこから来たの? ー 三宅一生の人と仕事(WHERE DID ISSEY COME FROM? – THE WORK OF ISSEY MIYAKE)

発行:HeHe/ヒヒ

定価:3,200円(税別)

判型:B5判/ハードカバー

頁数:206頁

テキスト:和英完全バイリンガル(和文:活版印刷)

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