東京オリンピックでファッションも展示会会場が変更。広がる「オリンピック展示会場問題」。プレミアム・テキスタイル・ジャパンとJFW ジャパン・クリエーション、ジャパン・ベストニット・セレクションにも影響

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東京国際フォーラムで行われた2016年の「PIGGY’S SPECIAL ピッグスキン・ファッションショー」(主催:東京都、東京製革業産地振興協議会)から

2020年の東京オリンピック・パラリンピックでファッションの展示会やイベント会場が変更される「オリンピック展示会場問題」が注目されている。既に様々なニュースになっている東京ビッグサイトだけでなく、東京・有楽町の東京国際フォーラムもウエイトリフティングの会場として使用される。東京国際フォーラムで開催しているプレミアム・テキスタイル・ジャパン(Premium Textile Japan)とJFW ジャパン・クリエーション(JFW JAPAN CREATION)、ジャパン・ベストニット・セレクション(JAPAN BEST KNIT SELECTION)も会場を変更することになる。

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2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、さいたまスーパーアリーナ、横浜アリーナ、渋谷公会堂など、首都圏のイベント会場が2016年に相次いで閉館・休館。
コンサートや舞台の会場が不足することから、数年前に注目を集めたのが、いわゆる「劇場・ホール2016年問題」。ファッション界でも渋谷ヒカリエを主会場としている東京のファッション・ウィークは大きな影響を受けなかったが、東京で開催される合同展示会には影響が出ていた。

当時東京・恵比寿のウェスティンホテル東京の客室で開催されたモード・イン・フランスは、オリンピックに向けた客室の改装などにより、7月に行った2017年春夏コレクションから会場を客室から地下宴会場に変更。今年からは東京・渋谷のベルサール渋谷ファースト地下1階で開催している。モーダ・イタリア(Moda Italia)とシューズ・フロム・イタリー(Shoes from Italy)も昨年から、会場を恵比寿のウェスティンホテル東京から渋谷のベルサール渋谷ガーデンに移している。JFW-インターナショナル・ファッション・フェア(当時)も会場は同じ東京ビッグサイトだが、他のイベントや展示会が時期や会場を変更したことを受け、会期を変更。1月と7月からファッションの展示会の多い4月と9月とした。

一方、「オリンピック展示会場問題」は、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックで、東京ビッグサイトが国際放送センターとメインプレスセンターとして使われるために、前年の2019年4月から2020年11月までの20か月間、展示会場としての利用が大幅に縮小。2020年の5月から9月までの5ヶ月間は東展示棟、西展示棟、南展示棟の全館が閉鎖されることから、多くの展示会が縮小し、展示会自体が中止になるケースなども予想されるというもの。東京ビッグサイトでは国際宝飾展やIFF MAGIC JAPAN、ファッションワールド東京、国際アパレルEXPO、東京インターナショナル・ギフトショー、国際メガネ展など、ファッション関連でもたくさんの展示会が行われており、今後の動向やファッション関連の展示会への影響が注目される。

東京都は東京ビッグサイトの4分の1の規模の仮説展示場の建設などの軽減策を発表しているが、日本展示会協会は根本的な解決に向けて、首都圏での東京ビッグサイトと同規模の仮説展示場の設置や、東京ビッグサイト以外にメディアセンターを仮設で新設することなどを提言している。

そうした中で、東京ビッグサイトとともに「オリンピック展示会場問題」で注目されるのが、ウエイトリフティングの会場として使用される東京国際フォーラムだ。プレミアム・テキスタイル・ジャパンとJFW ジャパン・クリエーションは、来年2018年については、プレミアム・テキスタイル・ジャパンは5月9日と10日、JFW ジャパン・クリエーションは11月21日と22日に、東京国際フォーラムで開催することを発表しているが、2020年については会場を探しているという。

プレミアム・テキスタイル・ジャパン2018秋冬とJFW ジャパン・クリエーション2018から

プレミアム・テキスタイル・ジャパン2018秋冬とJFW ジャパン・クリエーション2018から

また、ジャパン・ベストニット・セレクションも2018年は従来通り東京国際フォーラムで開催するが、2019年と2020年については現段階では未定で、日本展示会協会が提言している首都圏での東京ビッグサイトと同規模の仮説展示場の使用なども含めて、今後検討するとしている。

日本展示会協会は東京ビッグサイトは2019年4月から2020年11月までの20か月間、展示会場としての利用が大幅に縮小されるとしているが、東京国際フォーラムで展示会を開催している展示会の主催者に聞いても前年の2019年と2020年のオリンピック・パラリンピック終了後とも、どこまで影響があるか把握し切れていないのが実際のようだ。渋谷なども含めて駅からの距離など、東京国際フォーラムと同じような利便性と規模の会場はない。更に、以前はルームスや東京ガールズコレクション、ガールズアワードなどが行われていた国立代々木競技場は耐震改修工事中で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックではハンドボールなどに利用されることが決まっている。今後の展開も注目を集めそうだ。

Text & Photo:Shinichi Higuchi / Chief Editor(樋口真一)

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